エンドレスなDV恋愛は中毒症!?

恋人に暴力を受けることを“ドメスティックバイオレンス”と言います。
通称“DV”ですね。
正確には同居の恋人や、伴侶にたいする暴力行為をDVと言うそうなのですが、最近では同居していなくとも恋人間での暴力行為はDVとくくられていることが多いように思います。
同じ家に住んでいない恋人関係であるならば、暴力行為を受けたとしても…その行為から逃れそうと思えば逃れられますよね?別に帰る場所があるのですから。
しかし、DV被害にあう方は、不思議なことに帰る場所がある恋人関係であっても別れを選択することがなかったり、DV被害に心身ともに傷を受けて…やっとの思いで別れて…新しい恋人が出来て…「あぁこれで幸せになれる」と、本人も周囲の知り合いも皆が喜んでいたにも関わらず、また次の交際相手もDVをする相手だった、というような話は良く聞きます。
私も何度かDV被害を受けている友人の相談に乗りました。
何とか助かってほしい、傷つかないでほしいと願って誠心誠意込めて相談に乗っていたのですが…そこでわかったことがありました。
もちろん、すべてのDV被害を受けている方が当てはまるとは限りませんので、あくまで一般論…いえ、そういうケースもあるのだな…程度で受け取ってくださいね。

“恋は盲目”とは良く言ったものです。皆さんも身に覚えがあることかと思いますが、一般的なイメージとしては、“好きになってしまえば相手の欠点も見えなくなってしまうこと”や、“置かれた環境、置かれる状況になりふり構わなくなってしまうこと”ですよね?今回は後者についてお話しさせて頂きたいと思います。皆さんが好きな人と楽しく有意義な時間・思い出を思いっきり楽しんで頂くためにも重要なポイントとなることがあるかと思います。

愛されたい方は、人に個別に扱われることで幸福感を味わう方が多く、愛したい方は人を個別に扱うことで幸福感を味わう方が多いようです。
ここまでは何の問題もありません。
お互いの感情がぴったりと当てはまるカップルが誕生すれば、それこそベストカップルとして末永く幸せを感じていられることが多いでしょう。
しかし、ここで問題なのが…その個別な扱いがDVだった場合です。
DVをする恋人と別れられない方、DVをする人とばかり付き合ってしまう方、このような方の中には…表現に語弊があるかもしれませんが、DV中毒とも言えるべき人たちがいるのです。
DVには恐ろしい力があります。
DVを行ってしまうほとんどの方は、相手を想う気持ちが強い、日常生活の中でストレスが多い、自分お勘定がコントロールできない、という条件が揃っている方ですね。
ストレスが多い生活の中、好きな相手への愛情があるにも関わらずに、些細なことでスイッチが入ってしまい…感情任せに暴力を振るってしまうのです。
暴力を振るった後、冷静になった時に自分がしたことの大変さを実感し…泣きながら謝ってくるパターンが多いでしょう。
暴力を振るわれることで、恐怖や痛みを受けたのに…「自分をここまで愛してくれているんだ」と受け取ってしまう方が「この人には私しかいない」と思い込んでしまって、同じことの繰り返しの関係でもなかなか別れられずにいる方は多かったですね。
また、同じようなDV加害者とばかり付き合ってしまう方も、DV被害を受ける前か“プチDV”に「この人には私しかいない」と付き合ってしまい、付き合った挙句に暴力を振るわれることの繰り返し…というような生き方を延々と繰り返しているような方も多かったです。

DVは愛中毒症の1つだと、私は思います。DV相談をしてくる方の多くは、DVによって愛情を感じてしまっている方が多かったので、他人の忠告も聞くふりをして…結局は何の意味もなさない相談になってしまうのです。DVから本気で逃れたいと願う方は、DVを目の当たりにした瞬間、即効逃げ出すはずです。皆さんがこのような恋愛体質になってしまわないよう、心から願っております。