人の恋愛を妬んでいる時に自分に降りかかるもの

人を呪わば穴二つ…。
私は今までの人生を通ってきた中で、しみじみその通りだと感じています。
自分にしてもそうですし、周りの人を見ていてもそう思いますね。
妬んでいる姿…というのは、呪いとまでは行かないでしょうと感じられる方も少なくないのではないかと思いますが、そうではありません。
妬みは怨みです。
怨みは呪いに変わります。
人を妬んでいるだけでも、それだけで人を呪ってしまっていることと同じこととなるのでしょう。
人を呪わば穴二つ…かみ砕いていえば、人を妬めば穴二つ…でしょうね。
しかし、相田みつを先生も仰っているように仕方のないことかもしれませんね。
“だって、人間だもの”。
…って、ちっがーう!違います!そんな綺麗にまとめるようなお話ではありません!若い頃の私もそうですが、何でもかんでもこのセリフで片付けてしまうような心持ちでは、自分の手で自らの楽しい未来を狭めてしまっていることになるのです。
たしかに、人間の感情に関してはどうしようもなく理性では収められない事があるでしょう。
何か実行に移すのではなくとも、心の中や頭の中、腹の中ではどうしようもなく収める事の出来ない感情の渦が渦巻いてゴウゴウと音を立ててしまうことは、誰にだってあることです。
頭では分かっていても、なかなか飲み込めない感情の渦に振り回されて、ほとほと疲れてしまう事もあるでしょう。
ただ、その感情を“仕方ない、どうしようもない”で終わらせてしまうのか、何とか振り払い続ける努力をするのかで、明日の運勢は大きく変わるはずなのです。

自分が不幸な時、もしくは特に不幸なことはないけれど、これと言って幸福を感じることもない時、ついつい目の前に幸せそうにしている人や、自分が持っていない自分も欲しいものを持っている人が現れたら…どうしても妬んでしまうことはあるかと思います。
不幸が起きている時に幸せな人を見たら…即効怨みの念すら持ちかねないですよね?「でも、不幸も幸福も無い人は、平凡な人なんだから…人を妬む程の負の感情は起きないんじゃないの?」「そうだよ、幸福を感じていなくても、マイナス要素になるような不幸がないなら、人を妬むなんてはないと思うけど?」…そう思われた方はまだ幸せなのでしょうね。
不幸があるのはもちろん大変です。
不幸を乗り越えたり、不幸の元凶である問題ごとを解決したりしなければいけないマイナス点にあるのですから、平常ラインに戻すための心労はかりのものでしょう。
マイナス点からせめて人並みの平常点に戻ろうと心身ともに頑張らなければいけないとき、幸せを見せつけられたら…恨んでしまうのは誰もが理解できることでしょう。
しかし、不幸もなければ幸福もない…これもかなりきついのですよ?何かやらなければいけないこと、頑張らなければいけないこと、それすら何もない環境と言うのは、ある意味地獄かもしれません。
人間は変化があってこそ楽しんで生きていけるものです。
何も変わらない日が、、毎日何も感じない日々を送ることが、どんなに大変なことか…経験してみなければわからないと思いますが、そんな状態になってしまったときに、幸せそうな人を目の当たりにすれば…かなり強い妬みが生まれるケースが多いのです。

これらすべての妬みを仕方ない…で放置してしまって、どんどん妬みを繁殖させていると、たとえ表に出さなくとも確実にその人の魅力を削ぎ落としてしまう事になりますので、気を付けてください。ただ心の中で妬んでいただけで、言動は控えていると言う方でも、妬みを持ち続けているだけで、表情や人に対する態度には突き刺さるものが出てきてしまうでしょう。そんな人と一緒にいたいと思う人はそうそういないので、気づいたら周りには誰もいなくなってしまう危険性があります。人を妬めば穴二つの真意はここにあります。皆さん自身い幸福がたくさん振るように、このことをしっかりと受け止めて、「自分は違う」と決めつけずに…「自分はそうならないようにしよう」という心掛けは忘れないで行きましょう!