弱った時こそ相手の見極めの時

恋愛って…本当に難しいものですね。平安時代の恋愛には、よく“和歌”が使われたことはご存知でしょうか?自分の思いを5文字・7文字の文言を繰り返して表現する方法です。文字数は長歌・短歌によって変わりますが、今回は古典の解説ではないので省きますね。もっと知りたい方は図書館へでも行って、ゆっくりと勉強してください。さて、決められた文字数で手紙を送る和歌、要は手紙、ラブレターですね。ただ、文字数が限られているので、色んなものに自分の感情や情景、相手への思いを比喩して使用しているようですが、“月”という単語は頻繁に使用されたそうです。月は翌晩になれば必ず形が変わりますよね?新月から上弦・下弦・満月など、少しずつ形をかえていくので、変わりやすい人の心に例えることに使用されたと、ちょっと昔の…いえ、ごめんなさい、嘘をつきました。…はるか昔の高校時代に習った記憶があります。

昔の人の知恵と言うか観察力・表現力には頭が下がりますね。
まさしく恋愛に関する人の心も月の満ち欠けのようですね。
どんなにラブラブなカップルであっても、おしどり夫婦と羨望の眼差しを向けられる夫婦であっても、毎日365日が満月のように満ち足りている心であるはずはありませんからね。
時には新月のように月はあるはずなのに…真っ暗に感じる時だってあるでしょう。
恋人同士ならば、どんなに愛し合っていたとしても。
どちらかの心が欠けてしまい、他の異性に対して満ちた月を見せているような状態になってお別れになってしまうことだってあるでしょう。
本当に人の心というものは分からない物です。
保証が絶対にないのですからね。
こんな確実なことが何もない状態で、上弦や下弦の月のように何となく未完成でどっちつかずの状態になった時、ふとパートナーとの未来が不安になってしまうことってありませんでしょうか?「本当にこの人でいいのかな?」ですとか、「この人は本当に自分を想ってくれているのだろうか…」ですとか。

私は何度となくこのような不安に駆られたことがあります。全く何もないわけでないのです。下弦なり上弦なり、少しは光があるので怖いことはないのです。嫌いになっている訳でもないのです。ただ…ただ、何となく真っ暗に見えてしまっている月の欠けた部分が…不安になってしまう時があったのです。恋人がいる人や、好きな相手がいる人は…ほとんどの方が必ずこのような何となくの不安を感じてしまう時期はあることと思います。

そんな時の相手の見極め方法として、私は自分が弱った時を判断のタイミングとしています。皆さんも、そこで継続するとかお別れするとかの結果を出すかどうかは別として、相手の自分に対する気持ち・自分が相手に思う気持ちの1つの判断方法として意識してみてはいかがでしょうか?風邪を引いた時や仕事に失敗した時、ATMから引きだす預金すらないようなお金が無い状態の時、はたまたひどい肌荒れをした時、相手に迷惑をかけたくない…という気持ちもわかりますが、あえて相手に自分が弱っている姿を見せて、相手がどのような行動をしてくれるか、どのような言葉をかけてくれるかを見るのも案外いいものですよ。今後の付き合い方の中で迷いが消えなくなったときこそ、弱った時の相手の態度が大きな判断をくだしてくれるでしょうから。