女が濡れないのは気持ちが無いから!?

「彼女とセックスしても…全然濡れないんだよね」「それってお前のテクニックが足りないんじゃないの?」「そんなことはない!今までの彼女は全員満足させてきたからな!」「じゃあ、単純に体の相性が良くないとかなんじゃないのか?」「…う〜ん、実はさ、ぶっちゃけ…俺への気持ちがないんじゃないかなって不安に思うこともあるんだよな…」「もう別れたら?女なんていくらでもいるんだしさ」「そうだよな…俺への愛情が感じられないなら、もう付き合ってても時間の無駄かもしれないしな、そろそろ潮時なのかな」…なんて、思わず目を見開いて振り返ってしまうような会話をしている男性二人組に会いました。
私が友人と待ち合わせをして、時間潰しにふらりと立ち寄ったさびれた喫茶店での出来事です。
いやぁ、これには驚きましたね。
だって、ねぇ?皆さんはこの会話を聞いて、どう思われましたでしょうか?「?何の差しさわりもない友人との会話でしょ?」と、何の驚きも疑問も持たない方は…はっきり言って少し問題ありですね。
失礼な物言いをして本当に失礼なお話かもしれませんが、これはどう考えてもおかしな会話です。
疑問を持つべき、驚きを持つべき会話です!もし、皆さんの中にも冒頭の会話に賛同…とは行かなくても、同じような感覚を少なからず持ち合わせていらっしゃる方がいましたら、声を大にして否定したいですね。
「間違っていますよ!」と。

女性が感じているから濡れる、女性がセックスの相手に愛情があるから濡れる…という概念は間違いです。まぁ、たしかに、セックスをしている時に相手の女性が濡れていてくれた方がテンションもモチベーションも上がるかもしれません。しかし、その感覚も、“女性が感じているから濡れる、女性がセックスの相手に愛情があるから濡れる”ということが根本に頭の中にこびり付いてから感じる、1種の洗脳のようなものです。実際に一般的には“不感症”と呼ばれるような、愛撫や挿入行為に快感を得られない方もいらっしゃいますが、それとこれとはまた別の話。むしろ不感症と分類される方でも性器に触れられたらびっしょりと濡れてくるタイプも少なくありません。濡れないことと不感症は決してイコールではないのです。問題は“濡れると快感、濡れると愛情の度合いをイコールにしてしまっている”方が多いことにありますね。

良いですか?女性は濡れてきても感じているとは限りません。全く濡れてないからと言って、セックス相手に気持ちがないとも限りません。そんなことも分からずに愛を語るような人は…まだまだ子供ですね。濡れる、濡れない、これは体質的な問題なのです。そもそも、女性器が濡れるシステムは、体質的にセックスが始まると女性器へ男性器が挿入されることを想定して、摩擦で性器に支障が出ないようにするための女性の自己防衛機能なのです。暑い時に汗をかいて体温を調整しようと働く人間の自己防衛機能と同じことです。どんなに暑くても、汗をかいて体温を下げようと体が働く機能には個人差がありますよね?外気は皆同じように感じ取っているにも関わらず、汗の量は人によって様々ですし、その差も体格別に分類されるとも限りませんよね?女性器の濡れも同じことなのです。

体質的に濡れにくい女性とセックスをする際、男性側としては「俺のことが好きじゃないから濡れない」だとか「気持ち良くないから濡れないんだ」なんてくだらないことを考えるのではなく、体質的な問題と割り切って、愛する人と愛し合うために…女性を気遣ってローションを用意するくらいの器の大きさと優しさを持つべきなのではないでしょうか?皆さんも、よりよい人生を謳歌するためにも…愛情と体質、上手に理解していきましょう!